第60回 東京星図めぐり乙女座地区 レポート。

9月9日(日)、トランシットの太陽は、乙女座17度「噴火している火山」から18度「ウイジャ盤」に移行する日、東京星図めぐりは、乙女座地区に行きました。


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地下鉄から地上に出ると、まず日本橋三越本店の、クラッシックな街燈の飾りが、金色に光っているのが、目にとまりました。わたしはこのあたりを訪れるのは、ほとんど初めてだと思いますが、最初にこれを見て、なんとなく、この地は、特別なところなのかも、という予感に、あふれました。


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有名なライオン像のところで、お待ち合わせをしました。このライオンは、入り口の両脇に一頭ずつ、二頭がまるでこまいぬのように、座っていました。

およそ三越本店は、乙女座5度前後に位置すると思います。このあたりは、まだ皇居に近いので、少し移動しただけで、度数はどんどん移動します。

三越の内部は、あとで回ることにして、このあと、この近くにある、重要文化財に指定されている建物を、見に行きました。

最初は、三井本館です。度数対応では、おそらく乙女座7度から、お隣の三井タワーを含めまして、12度くらいになると思います。


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建物が見えると、参加者の方たちから、「わあっ!」という声が、思わず上がりました。そのくらい、堂々とした風格があって、また、気品にあふれた建物です。


「三井本館」の公式サイトがあるのを、みつけました。
http://www.mitsuifudosan.co.jp/project/special/honkan/index.html

きのうは、日曜日だったので、このビル自体がお休みで、シャッターが下りていて、残念ながら中を見ることはできなかったのですが、こちらのサイトには、外観だけではなく内観もアップされていて、それを見ると、洗練された美しさには、ただただ驚くばかりです。

ちなみに、戦後、GHQが占拠した建物が、ここだったのですね。

どうして今回、この三井本店に行くことにしたかというと、前回の獅子座地区の参加者のひとりの方が、この建物のお話をされていて、何かピンと来て、そのあと調べてみたら乙女座地区だったので、ぜひ、と思ったからなのでした。

このようなリンクは、少し不思議な感じで、今回も起きて、それは、三越の屋上の「みめぐり神社」のものだったのですが、なので、来月の天秤座地区の時には、ぜひ、ご参加の方に教えていただいた、天秤座地区の「みめぐり神社」におうかがいしたいと、考えています。


そして、このあと、もうひとつの重要文化財の建物、日銀本店へ。

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こちらの建物もまた、その姿が見えた時、参加者の方から「わぁっ!」という声があがりました。この感じばかりは、これを実際に目にしてみないと、お伝えすることはできないと思います。初めてこの建物を目にされた方は、きっと同じような感じを受けると、思います。

こちらの度数は、乙女座6度から13度くらいだと、思います。

日銀本店は、独特の雰囲気を、醸し出しています。

堂々としている。
不動な感じ。
堅固な感じ。
歴史を感じる。
閉じた感じ。
秘めている・隠している感じ。
黒塗りのクラッシックな高級車が、似合う感じ。


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参加者の方たちと、ぐるりと日銀本店のまわりを、一周してみましたが、防犯カメラがとてもたくさん、設置されていました。


この一帯のあたりは、ほんとうにビジネス街といった雰囲気です。居住まいをしゃんとして、お仕事に集中するような雰囲気があります。

そして、なみなみならないプライドも、ある場所だと思いました。

三越にしろ、三井にしろ、日銀にしろみんな本店なのだから、あたりまえといえば、あたりまえなのですが。ちょっとしたミスも、命取りになるような、最良の優秀さやエリートであることが求められる感じの、緊張感にちょっとあふれています。

乙女座というサインは、そのひとつ前の獅子座を、否定して成り立っても居るけれど、その中に飲み込んで内在してもいるわけなので、あんがい深いところに「わたしは!」というプライドを、包み隠しているサインなのかも知れませんね。

包み隠されたそれが、核になっているからこそ、いっしょうけんめい役に立とうとしたり、優秀であろうと頑張るのかも知れません。と、思わせるような、場所でした。

だから、このあたりにくると、しゃきっと気合が入る人もいると思うのだけど、「そればっかりだと、疲れちゃうよ〜。」と感じる人のためにピッタリの、ゆるゆるのパワースポットも2箇所ありますので、このあとご紹介して行きますね。

東京星図めぐり 乙女座地区 レポートの、続きです。

きのうアップした、日銀本店のほうから、日本橋三越本店を見ると、こんな感じです。


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このように、てっぺんに旗がはためくデパートの屋上というのは、昭和30〜40年代とかに生まれた人たちにとっては、原風景のひとつであることが、多いのではないでしょうか。

当時、デパートに行くというのは、すこし特別なわくわくとした「ハレ」の日の感じで、デパートの食堂で、型抜きしたご飯の上に旗が立っている、「お子様ランチ」を食べたりしたら、子ども心に、それはもうすばらしい、ごちそうでした。

日本橋三越本店は、そんなレトロな感じを、たっぷりと今でも持っているデパートで、本館のほうの古いエレベーターとかに乗ると、まるでタイムカプセルに乗ったかのように、昭和の時代にワープできる感じが、しました。


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日本橋三越本店の、中央ホールは、1階から5階まで打ち抜かれ、その中央には、パイプオルガンと、巨大な天女の像が設置されています。


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天女像の制作は、佐藤玄玄とその弟子たち、とのこと。10年がかりでの制作ののちに、昭和35年に完成とのことです。

何かその当時の、戦後10年が過ぎ、少しずつ高度成長期の発展に向かうような、希望にあふれた社会のエネルギーが、形になった彫刻のように、その巨大さからしても、思えたりしました。


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パイプオルガンは、現在でも、毎週金曜日・土曜日・日曜日の、午前10時・正午・午後3時の、一日3回、演奏されているとのことで、ちょうど私たちが居た時も、演奏が始まる時だったので、生のパイプオルガンの演奏を堪能させていただきました。

少し、古びた音色がするね、と、参加者の一人の方が、おっしゃっておられました。吹き抜け理解段の下には、テーブルとイスが置いてあるので、少しゆっくりすることができます。

ここでは、例年、年末には第九の演奏会が、そして、年始には、はしご乗りや木遣りのご披露が、行われるそうです。

このあと、屋上の、みめぐり神社に行きました。

ここの屋上は、それほど広いわけではありませんが、園芸の鉢植えなどたくさんの種類のものが充実していて、ちょっとした、癒しのスポットになっていると感じました。

きのう書きました、癒しのスポットの二つのうちのひとつは、ここのことです。

屋上の神社のあたりなどは、とても良い気に満ちていまして、参加者のみなさんも、とても気持ちが良い場所と、言っておられました。

だいたい、周辺がお仕事の緊張感に満ちていると、神社のあたりは、そのせいはんたいに、リラックスモードの癒しの場所となることも、多いように思いました。

日本橋三越本店の屋上には、ビアガーデンもあるみたいなので、仕事帰りの人たちの、リラックスの場所としては、とてもピッタリかもしれませんね。

以下、日本橋三越本店のHPの、「歴史再発見」より、みめぐり神社について書かれた部分を、引用させていただきました。


◇三圍神社(みめぐりじんじゃ)

文和年間(1352年〜1356年)の頃、近江三井寺の僧源慶が東国を巡錫中、墨田川牛島のほとりの弘法大師建立になる、荒れはてた小堂に立ち寄った際、その床下より現れた壷をあけると、その中より忽然と白狐が現れ、壷の中の宇迦之御魂命の神像のまわりを、三度めぐっていずこともなく消え去ったので、爾今この社を「みめぐり」(三圍)とよばれるようになったと伝えられております。

また元禄六年の旱魃の際俳聖其角は、この社に「夕立や田を三めぐりの神ならば」と一句献じますと、翌日早速雨が降ったといわれております。

爾来何でも願い事の叶う縁起のよい神として、大正三年九月二十一日、当屋上に遷座されて以来広く庶民より崇められております。


◇活動大黒天縁起

三圍神社本社境内にある大黒神は、隅田川七福神の一つとして広く知られております。

当屋上に奉斎する大黒天は「活動大黒天」といわれ、福徳を授かる動的な御姿をあらわし、台所を司る神として広く崇められております。ご利益を祈願すると、その霊験あらたかな「三圍神社」及び「活動大黒天」は、商売繁盛と幸運をもたらす神として、江戸時代より庶民に親しまれ敬愛されております。


本橋三越で、昼食を食べた後は、そこから半蔵門線でひと駅の、水天宮へ。


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水天宮は、妊娠出産に関係した神社として、いつもたくさんの人たちで、にぎわっています。

東京星図では、このあたりはほんとうは、獅子座の終わり29度「人魚」の度数と言われています。そして、12時で出した時の、東京星図のASCの場所にもなります。

かたちなき魂が、肉体という形と結びつくことで、この世に生まれてくるという、出生パワーに満ち満ちた場所と、言えるのだと思います。なので、クリエーターなど、作品とかを生み出す人にも、向いている神社とのことです。

そんな獅子座終わりの火のエネルギーと、生命が持っている水っぽさが、やさしく出会う場所のような、癒しの空間です。

狭い境内の中は、いつも人でごった返していますが、横のほうに座るスペースも用意されていますので、癒しの元気エネルギーをチャージしたい人は、ぜひお勧めのスポットです。

星図めぐりの乙女座地区の時は、たぶん毎回欠かさずに、この神社にお参りしていると記憶しているのですが、みなさんここでは、たいていのんびり・ゆっくり・まったりとされています。

このあたりも、周りはオフィスが入ったビルが立ち並ぶあたりなので、周辺の環境と、神社が持つ特質が、ここもやはり正反対になっている感じがします。

そういうことで、微妙なバランスが、保たれて行くのかも知れません。




そして、このあとは、もう一と地下鉄を乗り継いで、両国の江戸東京博物館の、眺めの良いレストランに行き、そこでリーディングをしたり、占星術談議に花を咲かせたりしました。


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お写真は、そこで食べた、抹茶のかき氷と、和菓子と抹茶のセット。
とても美味しかったです。


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こちらのお店は、西向きに窓か開けていて、国技館を見下ろすことができます。
夕日がとてもきれいです。