第73回 【番外編のおまけです。】 ツンドラ地帯のゲニウス・ロキ

東京星図めぐりでやっていることのひとつに、その土地の「ゲニオス・ロキ」と出会うということがあります。


今年は、アメリカからの帰りの飛行機が、たまたま午後1時くらいの出発だったので、そこからずっと、午後4時くらいに向かって、地球を移動することになったらしく、ラッキーなことに、フライトの12時間くらい、飛行機の窓の外が、暗くならなかったのです。


それと、きっと、航路というものが、あるのだということを、初めて知りました。
成田とアメリカの航路は、ひとつじゃあないことを、発見しました。


行きは、成田から、延々と太平洋の上空を飛んで、カナダに入り、カナダからアメリカ西海岸を南下して、ダラス空港に到着しました。

帰りの便は、シカゴから、カナダの海沿いを飛んでいましたが、そこからソビエトのほうに入り、北方領土の島々の上あたりをずっと南下して、成田に到着するというルートでした。


その時間と、ルートと、あと地上の天候のおかげで、予想もしなかったゲニオス・ロキと、出会うことができました。

それが、ロシアの、ツンドラ地帯です。
なんか、すごかった、です。
延々と、氷と雪に閉ざされた山々が、続いて行きます。

頭の中に、「永久凍土」という、小学生の頃に習った言葉が、出てきたりしました。

人を寄せ付けない、厳しい自然は、だけど、とても美しかったです。



























































地球の、ゲニオス・ロキ。


アメリカの広大な大地には、アメリカの大地のゲニオス・ロキがあることを、感じました。

ロシアのツンドラ地帯には、ツンドラ地帯のゲニオス・ロキが、息づいていました。


日本に帰ってくると、そこは、何となくかわいい、緑色の湿気を帯びた田園地帯の、ゲニオス・ロキが、生きていることを、上空から見ることができました。