第79回 【魚座地区】神宮外苑・絵画館

神宮外苑イチョウ並木のあたりに絵画館があることは、前から知ってはいたのですが、一度も行ったことがありませんでした。

絵画を学んでいた時も、絵を描いていた時も、「絵画館」という言葉は、一度も耳にした記憶が無くて、「絵画館」の中には、いったい何の絵画が飾られているのかが、長い間、謎でした。

なので、いつか行ってみようと思っていた謎のスポットのひとつが、ここでした。

JR信濃町駅で降りました。

JR信濃町駅で下車したのも、生まれて初めてでした。代々木・千駄ヶ谷・四谷など、黄色い中央線各駅停車の駅には、何度も下車していますが、信濃町は、一度も降りたことが無かったことがわかって、自分でもびっくり!

だけど、信濃町駅からの眺めは、「あ、ここ、好きだな!」そう思える気の良さが感じられました。





横断歩道の上からの眺めです。



横断歩道を渡ると、咲き始めの桜が、お出迎えしてくれていました。




植込みの中の細道を通り抜けると、ぽっかりと空いた広い空間の中に、絵画館の建物が、出現!



絵画館の前には、池もありました。


正面から見た、絵画館。堂々として、とても格調があります。


このあと、絵画館の中に。

中は、残念ながら写真撮影できないのですが、中央に大きな吹き抜けのホールがある、大理石のつくりになっていました。

絵画館の正式名称は、聖徳記念絵画館(せいとくきねんかいがかん)と言うのだそうです。

着工が大正8(1919)年。出来上がったのが大正15(1926)年とのこと。

中には、明治天皇の足跡を称えた40枚の日本画と、同じく40枚の油彩画が、納められていました。

この絵画館自体が、その絵をおさめる目的で、作られていることに気がついて、これにもビックリでした。

当時の時代背景を考えると、なるほどと思える建造物です。

中央の巨大なドーム型ホールの、正面向かって右手のほうが、日本画の陳列室。左手のほうが油彩画の陳列室となっています。

陳列室の天井は、ガラス越しに自然光が入ってくる設計になっています。そのあたりは、現代の美術館の設計とは、大きく違いますね。

驚いたのは、ホール正面の先の部屋に、明治天皇の愛馬という、金華山号という名前の、馬のはく製と遺骨が、飾られていたこと。

ちょうど私がその部屋に入った時、お日さまが少し西に傾いて、その部屋を照らしていたので、とっても不思議な気持ちになりました。



絵画館をあとに、イチョウ並木のほうに、歩いて行きます。



その途中に生えていた、シロマツという樹。たしかに、あまり見かけない樹でした。不思議な清浄感がありました。



池と絵画館。


そのもう少し前にあった、彫刻です。2枚同じ写真に見えますが、裏からのものと、表からのものです。

ユニコーンのようでもあり、麒麟のようでもあり。近くに彫刻の解説は見つからなかったので、正解はわかりません。




この、神宮外苑の前身は、明治20年に設置された、青山練兵場だったのだとか。

現在では、そのほとんどは、スポーツ施設になっています。

きのうも、神宮球場で野球観戦をする人たちの、長い行列が、イチョウ並木のあたりにまで、のびていました。

そのあたりの、咲き始めの桜のお写真です。










いちょう並木と、絵画館の、ちょうど中間地点に、噴水があります。



そこから、絵画館をながめると、こんな感じです。



プロ野球の開幕戦があったのかな?プロ野球選手らしい人たちが、ピッチング練習をしていて、それをファンの人たちが見ていました。


噴水から見た、絵画館。



このあたり一帯、神宮外苑は、明治神宮の存在とか、明治の時代の地層が色濃く残る一帯であることに、あらためて気がつきました。

その明治の時代とは、今につながる、大きな時代の「岩」としては、ひとつながりのものであるわけなのですね。

明治天皇のチャートとかも、出して見てみました。

一番驚いたのは、明治天皇の太陽が、蠍座11度「溺れる男」にあったこと。この度数は、戦後日本の太陽の位置と、同じです。

明治天皇の場合は、この太陽のオポジションに、牡牛座07度の天王星と、牡牛座15度の土星があります。居ずまい正しく、厳しいしつけを受けているような太陽のようですね。

牡牛座15度のサビアンシンボルは「マフラーと粋なシルクハットを身につけた男」。明治の時代の明治天皇のお姿そのもののような、シンボルです。

そのオポジションの対して、魚座海王星がミディエーション。明治天皇がお生まれになった頃は、海王星は現在とひとサイクル前の、同じ魚座にあった時代なのですね。

この海王星の、魚座09度のサビアンシンボルは、「騎手」。

天皇を中心とする社会制度のイメージの中に、迷うことなく飛び込んで行かざるを得なかった明治天皇のお姿が浮かびます。

そしてまた、絵画館の正面奥に飾られている、愛馬の姿もまたここで、浮かんできます。



このあたりでも、あちこちと桜が咲き始めて、きれいです。



有名な、イチョウ並木です。









すてきなテラスのあるカフェもあります。




絵画館は、魚座の10度から12度くらいに位置すると思います。いちょう並木は、魚座18度から25度くらいに、位置すると思います。

魚座は、軍隊にも関係するサインと言われていて、サビアンシンボルの中にも、「将校」が出てくる度数が、ふたつあります。

そんなことを思い出しながら、歩いていました。