第81回 【牡牛座地区】 荏原神社・品川神社・養願寺・利田神社・品川浦舟だまり・旧東海道入口。

2014年05月18日(日)。お天気は、快晴で、空が青く澄んでいました。

今日は、東京星図めぐりの牡牛座地区で品川の旧東海道の道すじを歩いてきました。このルートは、東京のお散歩を特集した複数の本や雑誌に取り上げられている、いわばちょっと「王道」のようなお散歩ルートです。いつか歩いてみたいと思っていた場所のひとつです。

まず一番最初に、JR品川駅から京急線に乗って二駅目「新馬場駅」で、電車を降ります。高架の駅を降りて外に出ると、こんな感じです。




そこから、目黒川の方向に歩いて、橋を渡ります。




目黒川沿いの桜並木です。目黒川をのぞいてみてみましたが、想像していたよりは、お水はきれいでした。




このあとは、ほんとうにマイナーな、絶対に地元の人しか通らないだろうという、超細い路地を歩きました。

この散歩道を取り上げた雑誌の地図を参考に歩いていたのですが、記者(ライター)の人が、きっと、こういう細い路地歩きが好きな人だったみたいです。

このルートの中には、何か所か、超細い、路地裏歩きの場所がありました。中には、ひと一人が通るのが、やっと的な細い道もありました。

でもおかげで、地元の人たちの会話とかを耳にすることができました。すごく庶民的で、下町的なオープンな土地柄みたいです。




品川宿の松

品川の宿のシンボル、街道松だそうです。一本だけ松の木がありましたが、現在のその松の樹は静岡県浜松宿から寄贈されたものとのことです。






そこからふたたび目黒川のほうにぬけると、テレビドラマの撮影をしていました。

今は使われていない古い小さな建物が「吉祥寺警察交番」だったっけかな?、とか書かれていて、警察官の服を着た役者さんが、お化粧直しをしてもらっていました。

失礼かなと思ったので、そのお写真は撮りませんでした。

と、いうのも、街の人たちも、誰も立ち止まって見ていなくて、ぜんぜん普通どおりな感じだったのです。そのことは、逆に、ちょっと不思議な感じがしました。もちろん、だれもカメラを向けたりしていませんでした。

撮影自体は、かなり大がかりな人たちが待機していました。

その場所は、品川橋の近くでした。




荏原神社

そこから左手のほうを見ると、目黒川に赤い橋がかけられているのが見えます。これが荏原神社の参道です。






橋を渡って、荏原神社です。この神社は、江戸時代には貴船神社と呼ばれていたのだそうです。

創建はかなり古く、奈良時代の少し前、709年に奈良にある丹生川上神社から龍神を勧請したのが始まりだとか。





もう一度、赤い橋のほうを撮った写真です。




荏原神社のこま犬です。





参拝を終えて、目黒川沿いに歩いて行くと、青筋アゲハが飛んでいました。

写真では、一匹だけですが、ペアで二匹が飛んでいました。




品川宿本陣跡(聖跡公園)

ここは、手持ちの地図には載っていなかったのですが、気になって入ってみたら、品川宿の本陣跡地でした。

旧東海道に面したほうの入り口には、ママチャリがたくさん並んでいて、児童公園なのかな?と思ったら、中に保育園がありました。

現在では、聖跡公園という名前の普通の公園になっていますが、気配として、本陣跡地な雰囲気は残っています。







品川神社

旧東海道の道から、北馬場参道通りという、品川神社の参道に入ります。そして、京浜急行の高架をくぐると、太い第一京浜道路が走っています。この道路の向こう側が、品川神社です。

平らで柔らかい沖積低地に、堅い洪積台地がつき出しているこの感じは、同じ牡牛座地区の愛宕山や芝丸山古墳などと、同じような感じの土地の構成です。




この神社には、その突き出した洪積台地の上にさらに富士塚が作られています。




品川神社は、鎌倉時代の少し前、1187年に源頼朝が祈願成就と海上交通安全を祈ったのが始まりだそうです。




堅く突き出した洪積台地に、急な階段があるのも、愛宕山によく似ています。




階段の途中から、富士塚への登り口があります。




品川神社の拝殿です。




後ろを振り向くと、急な階段は、こんな感じです。



とても良いお天気だったので、境内の木陰がとても気持ち良かったです。




品川神社のこま犬です。





拝殿脇のお稲荷さんです。







神社のお山を下に降りたところです。





品川神社の目の前は、京浜急行の高架になっています。新馬場駅もすぐそばです。




北馬場参道通りの入り口です。




そこから地図は、またとても細い路地裏に入って行きます。でも、このあたりの土地は、路地裏にもあちこちに、歴史のいわれがあります。




井戸もありました。




路地の突き当りは、こんな煉瓦塀。




養願寺(虚空蔵尊)

煉瓦塀の突き当りを左に曲がると、願養寺があります。天台宗のお寺で、1299年の創立だそうですが、お寺と路地が一体化していました。塀とかで、閉ざされていない、開かれた感じは、めずらしいのではないかと思いました。






利田神社と鯨塚

利田は(かがた)と呼ぶそうです。江戸時代の1626年の創建だそうです。漁師さんの守護神の弁財天が祀られているとのこと。




利田神社のこま犬です。利田神社は、お住いの神主さんが居られる神社では無くて、いつもは、町内会の人たちの手で守られている神社のようでした。





利田神社の横には、鯨塚があります。江戸時代の中期1798年に鯨が品川沖に打ち上げられた鯨を祀ったとのこと。




となりの公園では、男の子がお父さんと、自転車の練習をしていました。公園の遊具も、クジラです。




こんな鯨のモニュメントもあります。




品川浦舟だまり。

屋形船の乗船場があり、かつての漁師町の風情が残る場所です。背景には、高層ビルがそびえていて、その対比が面白い場所です。









旧東海道入口。

旧東海道品川宿の始まりのポイントとか。ここは「交点」という感じの、わたし的にはとっても強いパワーを感じる場所です。

『運命を導く東京星図』では、品川駅が牡牛座21度となっていますので、おおよそこのあたりも、それに近い度数だと思われます。




























ときどきお問い合わせをいただきますが、申し訳ありません。2014年度も、東京星図めぐりは、今まで開催していたような、参加者募集の公開ツアー形式のものは、お休みさせていただく予定です。

今年度も、今まで行ったことのない新規の場所の開拓をメインにして行く予定です。そのレポートは今まで通り、こちらのブログにアップしていきます。

東京星図めぐり・個人セッションのほうは、継続して、2014年度もご参加のかた募集中です。そのくわしいことは、どうぞ《こちら》をご覧ください。