第89回 東京星図めぐり 【山羊座地区】 穴八幡・大隈講堂・甘泉園公園・水稲荷神社
2015年最初の星図めぐりは、早稲田にある穴八幡に行ってきました。
穴八幡の入り口の鳥居の横には、流鏑馬の銅像が。見るからに、武士系の神社のおもむきです。
穴八幡の公式HPは、現時点では、無いとのことです。
ウィキペディアによりますと、次のように、なっています。
「穴八幡宮(あなはちまんぐう)は、東京都新宿区の市街地に鎮座している神社。蟲封じのほか、商売繁盛や出世、開運に利益があるとされている。旧称は高田八幡宮。
社伝によれば、1062年(康平5年)源義家が奥州からの凱旋の途中、この地に兜と太刀を納め、八幡神を祀ったという。
1636年(寛永13年)ここに的場が造られ、この八幡宮を守護神とした。
1641年(寛永18年)宮守の庵を造るため、社僧良晶が南側の山裾を切り開いていると横穴が見つかり、中から金銅の御神像が現れた。掘った人は「芽出度い」と大喜びし、以来、「穴八幡宮」と称するようになった。3代将軍徳川家光は、この話を聞いて穴八幡宮を幕府の祈願所・城北の総鎮護とした。
歴代将軍がたびたび参拝し、8代将軍徳川吉宗は、1728年(享保13年)に世嗣の疱瘡平癒祈願のため流鏑馬を奉納した。流鏑馬はその後も世嗣誕生の際や厄除け祈願として奉納され、穴八幡宮に伝わる「流鏑馬絵巻」には1738年(元文3年)に奉納された竹千代(後の10代将軍徳川家治)誕生祝の流鏑馬が描かれている。
江戸の庶民からも信仰を集め、特に蟲封じの祈祷は有名だった。1879年(明治12年)には皇太子(後の大正天皇)の御蟲封祈祷も行っている。
また冬至の「一陽来復」のお守りでも知られる。お守りを受け取れる期間は毎年冬至の日から翌年節分の日までであり、冬至の日は特別に午前5時から受け取る事ができる。」
穴八幡は、せりあがった高台の上にあります。この日は、たくさんの屋台も出ていました。
山門が見えてきました。
山門の中には、木彫りの武士の像が、対で設置されていました。まるで、おひな様の檀に居る武士のお人形のような風情です。
山門の神社側には、神馬の木彫り像が設置されています。
そのあたりから、本殿を望む。
参道の脇にあった、布袋さま。ふくよかなお姿です。布袋さまは、十牛図第十図に描かれているおじいさんの姿とも言われています。
穴八幡の、ご本殿です。参拝しました。
本殿脇にあった、神武天皇を祀ったお社にあった、こま犬です。
頭の上に宝珠のようなものとかを乗せています。前によく、頭のところに穴の開いたこま犬を、良く見かけましたが、ひょっとしたら、本来、なにかこのような別のつくりのものが、そこに差し込まれていた可能性も高いのではないかと思いました。
ヒイラギの、赤い実です。
穴八幡のすぐ後ろには、お寺があります。放生寺というお寺です。こちらのお寺と穴八幡は、元々は同じものだったとのことで、それが明治時代の始めの神仏分離で、分けられたとのこと。
ひとつのものが、ふたつになると、男性性と女性性的な対比が出やすいのですが、ここも、穴八幡が男性性的要素が表に立っているのに対して、放生寺のほうは、おだやかな女性性にあふれた雰囲気になっていました。
お寺さんの玄関のところにあった水鉢に、少し大きめの鳥が、水を飲みに来ていました。温かさに満ちたおだやかな時間があふれていました。
そのあと、早稲田大学の大隈講堂に。
大隈講堂あたりの風景です。
大隈講堂は、やはりシンボル的存在です。独特のオーラを放っています。
この大隈講堂のある一角から、まっすぐに、江戸川橋の東京信用金庫まで伸びているのが、早大通。
そこにあった、カフェに入りました。
山羊座地区は、『運命を導く 東京星図』では、「環境に順応し、キャリアとステイタスを完成させる」場所と書かれています。
- 作者: 松村潔
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
この本によると、早稲田大学は山羊座17度前後にあると書かれています。また、そこに書かれている「キッチンおとぼけ」は、穴八幡の道路隔てた向かい側にあります。
大隈講堂のとなりには、大隈庭園があります。大隈庭園の入り口です。
入り口には、こま犬のように、一対の彫刻が配置されています。台湾から送られたものと書かれているようです。
横から見あげた、大隈講堂です。
大隈庭園のむこうは、リーガロイヤル・ホテルです。大隈庭園は、このホテルの庭のようになっています。
でも、残念ながら、大隈庭園には、今は、入ることができません。
どうしてかというと、4月から12月の、大学の授業がある時だけしか、解放されないのだとか。
大隈会館のあたりの庭は、こんな感じでした。
このあとは、新目白通りを通って、甘泉園公園へ。
甘泉園公園の地図です。
甘泉園公園の案内です。
「へびを見つけても、刺激しないでください。どくはありませんが、かまれることがあります。」
甘泉園公園のようすです。
池の表面には、一面に氷が張っていて、数人の小学生たちがそれを棒きれで割って、遊んでいました。
陽だまりの枯葉の上で、温まっていた、猫。
このあと、甘泉園公園のお隣にある水稲荷へ。
ここにも、猫がたくさん居るらしいです。
水稲荷神社の御本殿です。
こちらのお稲荷さんの狐は、とても躍動感にあふれています。このような狐のこま犬は初めて見ました。
御手水です。
御本殿の裏手のようすです。
どんぐりと青い実がとってもきれいで、宝物のように輝いていました。
御本殿の裏手の続きです。ここには古墳があったようです。
やはり、こちらのお稲荷さんのキツネのこま犬はすごいです。これだけ立体的な造形把握に優れたものは、初めて見ました。通常は、もっと日本や東洋的なじっとしている感じの、平面的な空間把握でつくられています。
水稲荷神社の、新目白通り側の入り口です。大きな石灯籠が立派です。
近くには、神田川も流れています。ここは両脇が桜の樹で、春先に花が散りかけている時、神田川に花びらが散って、とてもきれいです。